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初めて輸入車の中古購入をする際の注意点

輸入車の中古車購入の注意点

ベンツやアウディ、フィアット、ルノーなどの輸入車、国産車にはない魅力がありますので、一度は乗ってみたいという方も多いのではないでしょうか。

ドイツ車では高速走行での安定性、アメリカ車ならではの大排気量によるパワフルな走り、おしゃれなイタリア車やフランス車、それぞれに素晴らしい個性がある輸入車が、日本にも数多く輸入されています。

以前に比べて、ずいぶんと価格も下がったとはいえ、国産車に比べるとまだまだ割高感がある車種も多いので、新車での購入には二の足を踏まれる方も多いようです。

しかし中古車になると国産車との価格が大きく縮まる車種も多く、金額的にも購入の候補に入ってくることも多くなってきます。

今回は初めて輸入車の中古購入をされる方向けに、そのリスクと注意点を紹介していきます。

認定中古車と中古輸入車の違いはここです

輸入車の中古には、大きく分けると2つの販売ルートがあります。

正規ディーラーが扱っている認定中古車と呼ばれるもの

こちらは販売される前に、正規ディーラーにて一定の基準で点検・整備・消耗部品の交換が行われているので、一般的に品質が高い中古車が多くみられます。

価格は一般の相場よりも少し高めですが、保証も長めに付いていることも多く、安心して乗ることができると言えるでしょう。

正規ディーラーを通さないで、オークションなどで調達してきた車を中古車専門店などが販売する中古輸入

こちらは認定中古車に比べて価格も安く売られていることが多いのですが、点検・整備・消耗部品の交換などが行われていないことも少なくありません。

そのため品質にバラツキが大きいのが、中古輸入車のデメリットの一つです。

また保証もお店によっては短期間しか付いていないこともあるので、購入時には車の状態をしっかり見極めることが必要になります。

輸入車の中古購入、メリットとデメリット

こちらでは、輸入車の中古購入における、メリットとデメリットを紹介していきます。

輸入車の中古価格は割安感があります

輸入車は新車時に比べて中古車の人気が低いので、新車価格からの下落幅も大きい傾向があります。

特に高級車ほどその傾向が強く、新車では高くて手が出なかった車種も、中古車なら購入予算内に収まることも多いのが、メリットのひとつと言えるでしょう。

輸入車は消耗部品の交換サイクルが短い

以前の輸入車は車種によっては、故障などのトラブルが多かったことも事実ですが、最近の輸入車は故障などのトラブルもずいぶんと減ってきました。

故障と呼ばれるものの中には、消耗部品の交換サイクルが国産車に比べて短い(部品の劣化が早い)ことも混在しているようです。

例えばブレーキパッドやディスクは、国産車の半分ほどの距離で交換時期を迎えるものが多くあります。

そのぶん、高速走行時にブレーキをかけた際の安定性が優れているなどのメリットはありますが、消耗品の交換時期が短い点は費用面からもデメリットと言えるでしょう。

部品代や整備費用が高いことはデメリット

部品も海外から輸入されていることがほとんどなため、輸入コストがかかるので、国産車に比べて部品代が高いことが一般的です。

また整備についても、特殊な設備や工具が必要であったりすることから、国産車に比べて整備費用が高くなる傾向があります。

また車種によっては、ディーラー以外の修理工場で特殊な設備や工具が必要なことなどを理由に断られることもあるようです。

輸入車の中古購入における注意点

整備記録簿付きワンオーナー車がおすすめです

前章でも述べましたように、輸入車の消耗部品は交換サイクルが短いものが多く、交換時の費用も国産車より多くかかる傾向があります。

整備記録簿を調べて、消耗部品の交換がメーカーの指定通りに行われているか、定期点検が行われているかなど、入念なチェックをすることが国産車以上に大切だと言えるでしょう。

また前オーナーの使用状況やメンテナンス状況も把握しやすいので、ワンオーナー車をおすすめします。

各部のオイル漏れは要チェックです

輸入車は国産車に比べて、エンジンオイルやパワステオイル、ミッションオイルなどの漏れも、多くみられる傾向があります。

車体の下を覗きこんで、地面にオイルがポタポタ落ちているような車はもちろんですが、エンジンや車体の下部がもれたオイルで汚れている車は避けた方がよいでしょう。

自分ではわからない時は、お店の人も一緒にチェックしてもらうことをおすすめします。

保証やアフターフォローのチェックは必ずしましょう

保証期間はお店によって違いますが、できれば6ヶ月以上は欲しいものです。

また保証は期間だけでなく、走行距離の制限が付いていることも多いので、チェックしておきましょう。

次に保証の内容も重要なチェックポイントです。

保証内容はお店によって違いますが、保証がエンジンやミッション、ブレーキなど走行に関わるものに限られることも、中古車ではよく見受けられます。

また故障やトラブルの際に、アフターフォローが受けられる修理工場があるのか、お店に確認をとっておくことが大切です。

中古車販売店の中には、修理の際に自社工場を持たずに提携工場への依頼といったケースもあります。

輸入車の中古購入のまとめ

今回は初めて輸入車の中古購入を考えている方向けに、購入時の注意点を中心に紹介させていただきました。

良質な輸入車の中古購入をするためには、気に入った車を探すことはもちろんですが、保証やアフターサービスがしっかりしている信頼ができるお店を見つけることが重要です。

輸入車の中古購入にはデメリットもありますが、国産車にはない魅力と個性があります。

ぜひ今回の記事を輸入車の中古購入を検討する際に、少しでも参考にして戴ければと思います。

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